2009/07/29 (Wed) 大人の。

　　　　　「大人の○○」というのは、




　　　とても難しい。今は、特に難しい。



　　全体に「成熟しきってない」感がある。



　
　　でも、それは当たり前、



　　　　　　　人間の作った社会のスピードが速すぎるから。



　　結構「未発達」「未成熟」で、放り投げられているものが多い。



　　　　「人」もそう。




　　　　人が本当に成熟するには、時間がかかり、
　



　　　　　　　　　　じっくり取り組まねばならぬこと。

　　　　


　　それにかけられる、許されてる時間が、




　　　　　　短くなっているような、気がします。




私は、ルールを細かく決めるのが嫌い。




　　　　それは、公私共に。です。




　　　　　むやみな制限で、突発的に起こる偶然の機微を殺したくないから。




　　細かすぎるルールは、すべての創作を制限し、



　　　　　本当は、洗練されていないだけの‘滋味‘の宝庫を、



　　
　　一転して、




　　　　　　表面だけが整った、つまらない、無機質なものへ変えてしまう。




　　　微妙なバランスや、絶妙なタイミング、



　　　　　　　有機的な‘間などは



　　粒子が自由に動き回る中にこそ生まれ、



　　　　　　　　それらによって、どれだけの世紀の発明や開発、ひらめきが



　　　この世に誕生したことでしょう。




　　だから、むやみにルールを細かくしていくことが嫌いです。




　　かといって、野放図がいいとか、そういうことでもありません。



　
　　　　　　　「空気を読んで」それか「あえて空気読まないで」




　　　その場に一番ふさわしい、



　　自分の立ち居振る舞いを判断するのが、



　　　　　　もっとも「センス」のいることだと思うからです。



　　そして、コレは、人として、大人になったら誰もが磨かねばならない




「センス」だと思っているからです。



　　　
　　　「決め事だからこう」なんていうのに頼ってると、
　　



どんどん自分の考える力や、判断する力が衰えていってしまいます。


　　

　
　　試行錯誤することを忘れ、または、面倒がり、




　　　詳細に決まっているルールに頼って進めた物事は、




　　　表面的には、問題がなく、まとまってるように見えますが、




　　中身は、全く「スカスカ」で、重みがなくなってしまっていることに


　

　　後になって気がつきます。



　　やはり、「楽（ラク」なことは、人間にとって良くないことが多いのでしょう。




　　なぜかというと、人間は、「プロセス」の生き物だからです。



　　問題が起こりにくくなる代わりに‘‘詳細な決め事‘は、



　　　　一番滋味深い‘プロセス‘を、とても簡単にしてしまう。


　　
　　　
　　そのすべてを、なんとも味気ない物事に変える力があるのです。




なので、公私でお付き合いするさまざまな人にも、最初にこう話しています。



　　　　　　　　「私は、決め事が嫌いです。



　　　　　　　なるべく決め事を作らずに一緒にいたいと思います。



　　　大人の判断で、お互い気持ちよくいられるように努力していきましょう」と。



　
　　　しかし、「大人の判断」「大人の会話」「大人の付き合い」は、




　　　　　非常に「センス」を要する。



　　　　
　　非常に頭を使う。場合が多い。



　　　
　　　　　　そして、非常に相手のことを考える。



　　　ここが大切だと思う。



　

　　　　　　　　　相手のことをすごく考える。



　　そして。判断する。



　
　　　コレができるのがオトナだ。




　　　　　　　　　　だから、「大人の○○」って言うのは




　　　　とっても高度。




　　　　　　　だから、誰もがこういうレベルを求めると、



　　　　　　　　　
　　　　　　ルールの少ない世の中は、




　　　　　　　野放図なんかにはならなくて、




　　　　　　　クリエイティブで、慈愛に満ちて




　　　　　　　　　　　思いやりに満ちた、やさしい世の中になると思っている。




　　　　「大人の」基準で考えるのを、



　　　　　　　　　大人の社会ならば、当然にそうもとめていけると





　　　当たり前にコドモを守り、お年寄りを大事にできる世の中に




　　　　　　　　なっていくような気がします。。。