2009/10/09 (Fri) 台風の夜。

　　　　　　　台風が来て、




　　　　　明け方の




　　　　　　　　一番はげしい時に目が覚めた。




　　　　　　　　　　　　　　窓をあけて外を見ると




　　雨が振り込んで顔がびしょびしょになって




　　　　　　　　激しい雨が風に吹かれて




　　　　　　　　　　　　　　　　生き物のように、





　　　　　　　　　ビルの壁にぶつかり、民家の屋根を走り回っていた。





　　　　　　　　　　　　　　　「嵐」とはこういうものか。




　　ゴーゴーと鳴り響くなか、





　うまれて初めて遭遇する台風に、





　　　　　　　　　さんでぃは落ち着かず、部屋の中をうろうろしていた。





　　　　「こんなとき、野良猫たちはどうしているんだろう」





　　　　　家のない猫たちは、山の鳥たちは、




　　　　　　　　　いったいどうやって台風をやり過ごすのだろう。




　　　　　　安全な場所を見つけてみんなで身を寄せ合って





　　　　　　　　　　　　　台風が通り過ぎるのを待っているのだろうか・・・




　　そんなことを思いながら嵐が通り過ぎるのを待った。






被害にあわれた方には、お悔やみ申し上げます。






　　　　　　自然の驚異の前では




　　　　やはり今も昔も私たち人間や動物は、なすすべがない。

　　　



　　　　　　　じっと身を潜めて、嵐が過ぎ去るのを待つしかない。





　　　　　　・・・しかし、それが自然なのだろう。




　　　　　　　　　それで、いろいろなものが浄化される。




吹き飛ばされ、流され・・・




　しかし、それは自然の淘汰。　必要なのだろう。




　　　　バランスはそうやってたもたれていくのだろう。




　　　　　　　　大きな力の前で、私たちは、その前にひれ伏し、




　　　　及ぶ力の限界を知り、許しを乞い、




　　　　　　過ぎ去った後の平和と安らぎを心から安堵し、





　無事を確認し、感謝の念がわく。





　　　　　　　　　自然と共存している、その一部でしかない自分の存在。




　　
　　思いしらされる。




　　　　　　
　　　　　　ふだんの思い上がりを、たしなめられる瞬間。





　　　　　台風も、地震も・・・




　　　　　　　その試練を試練として受け止め、




　　　　　　　　　　　自然の摂理として受け止め




　　　　　　　　　　　　　　　　自分の望む姿、ふさわしい姿で対峙する。




　　　私たちは、自然と共存している存在、ちっぽけな存在。





　　　でも、ともに生きている、宇宙の大切な一滴・・・・




　　　　　そんなことを思いながら、大切な人にメール。





　「目が覚めたよ。そとに出たらダメだからね」





　　　返事はない。





　　　　　　　　夜明けだもんね。




　
　　　　　　　　でも、同じ風と同じ雨が降っているのだろう、





　　みんなのところに台風は足跡を残していった。





　　　　　　　　　　　　　平等な激しさで。



　

　　なんだか、今思うと、





　　　　　　　　　　　　　　国家行事みたいだったよね。
　　　　　　　　



　
　　　　　　だんだんと経験し、学習して、対処に慣れていく。






　　　　　　やっぱり人間って、賢いね。。。。