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  先日、映画を観てきました。





  邦画で「ツナグ」という映画です。




  
   死んだ人に一度だけ会える、会いたい・・・そういう願いを持った人と





  死者の間を取り持つ役割を担っているのが「ツナグ」という人たちで、





    その人々の様々な思いを描いた非現実的なストーリなのですが、





 
  結構リアルで・・・。





  実際こういうことは、この世の中で起こっていても不思議ではないけど・・





 と、私なんかは特に思ってしまう、そんな映画でした。





 その中で、時折印象的に引用される‘詩‘がありまして、





   非常に感銘を受けました。





   素敵な詩でした。一





   緒に見に行った友人が、さっそく見つけてくれたので、ご紹介します。





    
 
最上のわざ
 

この世の最上のわざは何?
楽しい心で年をとり、
働きたいけれども休み、
しゃべりたいけれども黙り、
失望しそうなときに希望し、
従順に、平静に、おのれの十字架をになう--。
若者が元気いっぱいで神の道をあゆむのを見ても、ねたまず、
人のために働くよりも、けんきょに人の世話になり、
弱って、もはや人のために役だたずとも、親切で柔和であること--。
老いの重荷は神の賜物。
古びた心に、これで最後のみがきをかける。まことのふるさとへ行くために--。
おのれをこの世につなぐくさりを少しずつはずしていくのは、真にえらい仕事--。
こうして何もできなくなれば、それをけんそんに承諾するのだ。
神は最後にいちばんよい仕事を残してくださる。それは祈りだ--。
手は何もできない。けれども最後まで合掌できる。
愛するすべての人のうえに、神の恵みを求めるために--。
すべてをなし終えたら、臨終の床に神の声をきくだろう。
「来よ、わが友よ、われなんじを見捨てじ」と--。

 
Hermann Heuvers
 

 

解 説

上智大学学長も務めたヘルマン・ホイヴェルス神父(1890-1977)が、ドイツに帰国後、南ドイツの友人から贈られた詩。


  • ヘルマン・ホイヴェルス(林幹雄 編)、『人生の秋に』、春秋社、1969年。
の307ページから310ページの「年をとるすべ」という随筆の中で紹介されています。この本は、現在版切れか絶版かもしれません。代わりに、
  • 土居健郎、森田明 編、『ホイヴェルス神父 日本人への贈り物』、春秋社、1996年。
に、この詩が載せられています。

 

 

 

ホイヴェルス神父は、1890年ドイツに生まれ、1909年にイエズス会に入会、1920年司祭に叙階され、1923年来日。1937年から1941年まで上智大学の第2大学長を務められました。1967年に44年ぶりに故郷ドイツ訪問。この詩はこの時のものです。ホイヴェルス神父は、歌劇などにもすぐれた作品を残されました。


主な著作、劇作:
歌劇『細川ガラシア夫人』1940、著作『神への道』春秋社1948、能『復活のキリスト』1957、狂言『十字架』1957、著作『時の流れに』中央出版社1959、『キリストのことば』春秋社1963、歌舞伎『細川ガラシア夫人』1965。


関連ページ:
ホイヴェルス神父については、新去来山荘 A Virtual Villaの「図書室」の中の「ホイヴェルス神父に南ドイツのお友達が贈った詩」参照。






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